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社会とサブカル コラムノート

社会哲学と生命倫理を軸に、社会批評とサブカルチャーコラムをただ思うがままに書きたいです。

不妊治療と多様な家族関係

2016年1月17日の毎日新聞によると、『NPO法人Fineの13年調査では、不妊治療費に100万円以上を支払った人が、回答者の過半数を占めていました。また、回答者の3分の1は200万円以上を支出』している。
不妊治療の成功率は高くない。体外受精(女性の体内から卵子を取り出し、精子と人工的に受精卵を作り、その受精卵を再び体内に戻すこと)の成功率は、30代の女性では1回に尽き20%、40代の女性は1回につき1~8%である。この成功率に対して、治療費は30万円以上かかる。
(数値はいずれも毎日新聞 2016年1月17日より)

その中には、何年かけて不妊治療を行った結果、妊娠せず、何百万円使う場合もある。
晩婚化する中で、平均30.6歳から第一子を産む人たちが増える中で、2年間避妊せずに妊娠しない不妊状態が続く中で、不妊治療に手を出してでも自分の子どもを持ちたい人がいる。毎日新聞2016年1月12日では、不妊治療に対する助成制度の利用件数は、04年度には延べ1万7657件だったが、13年度は14万8659件にまで増えている。

政府は希望出産率を1.8%と出しているが、不妊治療の成功率の低さを考えると、この希望率の達成はほど遠いのが現状である。
だからと言って、不妊治療を行ってでも、結婚した夫婦が子どもを持つことが当たり前な社会を作ってはいけない。
子どもがほしい夫婦にとっては、不妊治療はあくまでも一部の希望にすぎない。子どもがいなくても、より良い夫婦関係同士の家族、養子を向かい入れて新しい家族関係を作るなど、社会の中で多様な家族関係を認めあい、その中で不妊治療はあくまでも一つの手段にすぎないという認識が必要である。

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