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社会とサブカル コラムノート

社会哲学と生命倫理を軸に、社会批評とサブカルチャーコラムをただ思うがままに書きたいです。

薬物問題と報道

最近、元プロ野球選手が覚せい剤所持で逮捕というニュースをよく見る。
その報道は、元プロ野球選手の人生を振り返るもの、プロ野球選手関係者、こころの闇といった報道が目につく。
その選手は、甲子園を沸かせて、プロに入ってもスター選手であり続けた。
こうした選手の栄光と挫折の問題、そして引退後の私生活の問題などと覚せい剤を結びつけている問題がある。

しかし、こうした報道の問題として、こころの問題や私生活の問題、また選手の人間性に焦点を当てて報道することの意味があることなのか。
本当に必要なことは、自分が薬物依存である人々あるいは家族、友人など身近な人々がいることを踏まえて、その薬物から脱するために必要な情報を流すことではないか。
国立精神・神経医療研究センター 松本俊彦によると、薬物依存症の完治することは難しく一生向き合っていくための症状であり、セルフケアが必要であると荻上チキ・Session22の番組内で言っていた。
全ての報道を見ているわけではないので、たとえば「ダルクの活動」を紹介し、その中でどのような治療が行われていて、薬物依存症との向き合い方を社会の中で考えることができる報道にすべきではないか。

 ダルク(DARC)とは、ドラッグ(DRUG=薬物)のD、アディクション(ADDICTION=嗜癖、病的依存)のA、リハビリテーション(Rihabilitation=回復)のR、センター(CENTER=施設、建物)のCを組み合わせた造語で、覚醒剤有機溶剤(シンナー等)、市販薬、その他の薬物から解放されるためのプログラムを持つ民間の薬物依存症リハビリ施設です。

(中略)
 ダルクでは、自助グループの参加や、医療機関との連携も、かかせないプログラムの一環として行っております。

 スタッフは全員が薬物依存者です。新しい入寮者は仲間です。薬物依存者同士、病気の分かち合いをしながら回復、成長し使わない生き方の実践をしていきましょう。
全国ダルク


また「薬物はダメ」、「人間やめますか、薬物ますか」といった薬物依存症になった人たちへのスティグマ(ネガティヴな烙印を与える)化されることで、偏見を助長してしまうことになる。
薬物治療するための医療機関や専門機関の設置が少ない(地域社会に薬物治療する施設を建設時に否定する)ことによって、治療を受けなければいけない人たちを救うことができない問題がある。
また自分の身近な人々が、薬物を吸ってしまった場合、その人を偏見でみてしまう問題、さらに社会の中でその人を否定的な眼差しにさらされることの問題があり、安易なスティグマによる薬物報道、薬物問題の語りについては即やめるべきである。
薬物依存症は治ることが難しく、セルフケアしながら、向き合い続けなければならない。
だからこそ、地域の人々の理解、社会の中で問題を解決していくことが重要である。

薬物を吸った人たちに対するスティグマ化する報道をやめて、その問題を解決するために支援方法を報道することは、薬物を吸った人たちだけでなく、その人たちの家族や友人などの人々を救うことにつながる。

参考にしたもの
www.tbsradio.jp

日本ダルク・インフォメーションセンター
  <電話> 03-5369-2595
  <HP> http://darc-ic.com/program/

 全国の精神保健福祉センター
  ⇒ http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/mhcenter.html

 全国のダルク一覧(薬物・アルコール依存症問題をサポート)
  ⇒ http://darc-ic.com/darc-list/

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