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社会とサブカル コラムノート

社会哲学と生命倫理を軸に、社会批評とサブカルチャーコラムをただ思うがままに書きたいです。

「ガールズ&パンツァー」と大洗町~聖地巡礼とサブカル~

 茨城県大洗町があることで有名になっている。2012年秋アニメ「ガールズ&パンツァー」が放映された。あらすじは、戦車を使った武道「戦車道」がある世界。主人公西住みほとその友達、県立大洗女子学園の高校生たちが「戦車道」を行い、全国大会に出て優勝を目指す作品である。この「ガールズ&パンツァー」の舞台は大洗町である。ファンの人が聖地巡礼を行い、町も「ガールズ&パンツァー」を生かした観光事業を行っている。

 大洗マリンタワーはキャラクターの等身パネルが展示されている
 大洗リゾートアウトレット・大洗まいわい市場は「ガールズ&パンツァー」とコラボした「あんこう焼き」が販売している。「あんこう」は主人公西住みほとその仲間が乗る戦車チームのシンボルの象徴である。「あんこう鍋」は作中に登場している。また「あんこう踊り」というオリジナルソングとオリジナル踊りを作りだした。「あんこう踊り」は作品監督「水島努」が踊りを考案して、注目を集めた。
 希屋本店には、ガルパン特別宿泊プランが用意されている。
 鹿島臨海鉄道では、キャラクターデザインの車両が走っている。
 とんかつレストランクックファンでは作中に出てきたとんかつメニューを再現している。

ガールズ&パンツァー」ではキャラクターや作品中に出てきたことを前面に出して観光事業を行っているように思える。
 対極として知っている例としては京都アニメーションたまこまーけっと」が舞台である出町枡形商店街では、キャラクターを前面に出さず装飾もなく、商店街の雰囲気を大事にしている。日常での買い物をするということを重視して、作品の依存は低い。
 私自身どちらもすきな作品であり、行ってみたい場所であり、どちらも正しいと思う。
らき☆すた」が舞台である埼玉県鷲ノ宮の商工会の人の話の講演を聞いて感じたことは
作品の人気をきっかけにしつつ、作品に依存しない観光事業・町おこしを行っていることである。(リソースは地元ニュース番組をユーチューブにあったもの)
 アニメ放映時期は1クール(11~13話 3か月)もしくは2クール(22~26 6か月)物が多く、記憶に残るのは一部だけである。「ガールズ&パンツァー」は2014年春に映画化され、注目を集める。だが作品に依存した観光事業は1~2年が限界である。作品に依存しない観光事業を行わないと地域経済を発展できないだろう。
 また近年は、岐阜県での美農鹿茂市の「のうりん!」ポスターや三重県志摩市の「碧志摩メグ」のポスターが批判を受けたように、性的な表現に対して、批判を浴びている。私は、その地域社会の人々がその表現を容認していれば問題はないと思う。ただ、その表現を他者(特に外国人)から見て、不快なものについて規制されるべきであると考えるが……
 サブカルを素材にした聖地巡礼は、作品に依存してしまい、その人気に依存しているため、それが持続可能な観光産業になることはない。また、表現をめぐる社会的対立(ジェンダーやマイノリティへの配慮など)について考えることが聖地巡礼を行う上で必要なことである。

「観光いばらぎ」:http://www.ibarakiguide.jp/seasons/girls_und_panzer.html

*2013年に提出したレポート一部改変したものです。

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