梓来有未さんの歌ってみた動画の感想
11月1日、とあるTweetがバズった。
togetter.com
声優をやっている梓来有未さんの自宅録音で使っている簡易防音BOX*1のシュールな写真に多くの人に目をとめた。引用RTやコメント内を見ていると、個人クリエイター時代の中で、防音BOXを使い、近隣への配慮しているところが、宅録界隈で賞賛されていていた。私は、梓来有未さんのバズったTweetを見て、宅録では、それだけ近隣への音の配慮が必要なのだと興味深く感じた。*2
防音BOXでバズったが、梓来有未さんは誰という方が多いかもしれない。
私は、梓来さんがバズる前から、注目して、梓来さんの個人ラジオ配信にお便り投稿するしている、推し声優である。
そこで、今回は、梓来有未さんんをより多くの人に知ってもらいたいと思い、梓来有未さんの歌ってみた動画の紹介をしていきたいと思います。
１：ハロ／ハワユ
梓来さんのやさしい人柄のような優しく囁きながら、その声にどこか寂しげな切ない社会人女性が歌っているように感じる。
梓来さんは役者の前に看護師をやっていたり、役者になった後も様々なアルバイトを経験している。
役者が生計を立てるためにアルバイトするのは、当然であるが、梓来さんが経験してきた仕事の苦労と疲労を滲み出ている。（『もう口癖になった「まぁいっか」』や『そりゃまぁ私だって自分に期待などしていないけど』、『なぜ隠してしまうのですか 笑われるのが怖いですか』という歌詞の歌い方のニュアンスなど）
「ハロ／ハワユ」を聞いていると、梓来さんの内面的なネガティブで繊細な性格だが、それでも、梓来さんがポジティブなのは他者への優しさ、慈愛によって形成されていると思った。（偶然か、『私のネジを誰か巻いて』という歌詞と歌い方が、ファンの応援が梓来有未の原動力になっているように感じた。）
２：ナメツキー行進曲
ウマ娘のオタクである梓来有未さんのモノマネしながら歌ってみた動画である。
本動画の説明にあるが、メイン音声を一本撮りしていて、梓来さんの肺活量の凄さを感じた。
萌え声で『はちみー、はちみー』の繰り返しで、聞いていると思わず口ずさんでしまくらい、楽しい。
何か嫌なことがあったときにいて、そのことを忘れることができるくらい、どの『はちみー』、『あしがー』のアクセントが好きの発音が綺麗で、聞いていて心地が良く、何もかもどうでもいいやという気分になる。
ラスト、1:46と2:35あたりのメイン音声とセルフコ―ラスがどっしと壮大な編集で、聞きごたえがあるところだ。
３： うっせぇわ
普段の配信の梓来有未さんから想像ができない（特に『クソだりぃな』と吐き捨てる歌い方）、「怒」を表現した歌ってみた動画。
それだけ、何か辛いことを経験してきたこと*3、役者として何十倍の怒り感情に変換しつつ、それでも冷静に音程を忘れず、歌っている。
個人的に好きなところは『うっせわ』、「ナシ」、「バツ」のアクセント部分を、音程を取りながら、吐き捨てながら歌っているところが「怒」の梓来さんのカッコよさが表現されている。
４： フォニイ
動画概要によると『声優らしく自分の喉でセルフエフェクト』をかけた、梓来さんの歌ってみた動画。
セルフエフェクトをかけることで、ボイスロイドのような機械的な音声と儚く虚ろな少女をイメージを思い浮かべた。
フォニィ（＝偽物）やantipathy world（＝不快・反発・反抗な世界）という単語 『この世で造花よりもきれいな花は無いわ 何故ならば総じては嘘でできている』といった歌詞など、負の表現や寂しげな冷たい表現がある。
梓来さんの歌い方も絶望や虚無を感じ本当に寂しそうであるが、どこか梓来さんが持っている他者への温かみが歌い方の中に存在していて、フォニイの世界観の中で、梓来さんは太陽みたいな存在である。*4
私の好きなところは、2:41あたり『簡単なことなんか分からないわ』の『かんたんな』という息を大きく吸い、ラスサビの盛り上がり部分が好きだ。（『愛のように』のシャウト部分にカタルシスじて好きです。）
儚くもどこか絶望しつつも心の何処かで強く生たいというこの歌ってみた世界の少女梓来ちゃんの思いが詰まっているようだ。
５： 踊
梓来さんの一発撮りによりるAdoさんの「踊」である。動画概要欄に『初の試み…ストレス発散に唐突に歌ってみた！』と書いているように、どこかお疲れで寂しげな社会人の女性が、深夜遅くにカラオケで歌っているイメージが浮かんだ。
特に、『ほら say no 低音響かせろ 』を伸ばした歌い方や『今宵は暗転パーティー』のシャウトが、普段おとなしく女性がストレスを発散しているかのような歌い方が個人的に好きだ。
『「別に興味ない」』、『「特に関係ない」』とセリフを吐き捨てる歌い方も、大人の女性が自分の置かれている人間関係や社会関係に対して冷ややかで関心が失せている歌い方は、配信のトークでの梓来さんとのギャップを感じて、好きだ。
６： フリージア
現在の歌ってみた動画で一番伸びているのが「フリージア」である。
梓来有未さんの優しく、慈愛心に満ちた歌を聞いていると、これからの希望に向かって歩んでいきたくなる。
『傷を隠し 一人泣いた夜に くれた優しさ 溢れ出したのは 未来を誓った 「決意の涙」』の部分に自分の今の心境を重ねてしまった。
私はメンタルで落ち込んだこともあったが、梓来さんの配信*5でファンに優しく、元気なトークに、私も梓来さんのように頑張りたい気持ちなります。
梓来さんの優しく綺麗な歌声は、ファンへの慈愛に満ち溢れていることが分かるのが、「フリージア」の歌ってみた動画である。
７：セプテンバーさん
動画概要欄によると『いろいろ疲れ果てたひどいヘロヘロボイスが面白かったので記念(？)に深夜テンションで録ってみました。』で撮った、RADWIMPSさんの『セプテンバーさん』*6歌ってみた動画である。
声質の疲労とそれが梓来さんが持っている内面的なネガティブが、色っぽく大人の梓来さんを感じる。
私は『あぁ この季節が語るもの あぁ この季節がつなぐもの』で、歌声の疲労が色っぽく、私はこの梓来さんの「セプテンバーさん」を聞き、癒されている。
私は、梓来さんの経験している苦労、日々の疲労、内面にあるネガティブな性格が、ファンや役者仲間に対する慈愛心が梓来さんのポジティブを支えていると考えている。
それ故に、梓来さんの歌ってみた動画を聴いていると、私の心が穏やかになって癒されている。
梓来さんがネガティブなことが分かる歌唱であっても、それを他者に不快感を与えることはなく、むしろ明日も頑張って生きていたいと前向きになって癒される。特に「セフテンバーさん」を聴いて、私はそう思った。
番外編 私は最強
この動画は、手作り簡易吸音ボックスの性能を検証するために、梓来有未さんがAdoさんの「私は最強」を歌っている。吸音ボックスの評価は動画の視聴者に任せるとして、吸音ボックスから漏れるこもった無加工生声かつ腹から出る力強い歌声で、高クオリティの「私は最強」を聴くことができて、感動した。
詳細は、梓来さんが「私は最強」の完成版を上げてから感想を書きたいが、『期待に応えるの』の部分に、梓来さんが多くのファンに思い、視聴者に応えたいという強く優しい気持ちが溢れているくらい、歌い方に感情が込めているところが、私がこの動画の好きなところだ。
梓来さんは、人に対する優しさを表現できる強い人間性、そして表現できる能力をもっているのが強みの一つである。
最後に
私は、梓来有未さんのファンとして、多くの人に梓来有未さんのことを知ってほしいと思っている。
私が、梓来さんのことを紹介して、少しでも多くの人の目に触れてもらいたいと思っている。
もし、私の紹介文を見て、梓来有未さんに興味を持ったら、梓来有未のYouTubeチャンネルに登録して、コメントを残してほしいと思っている。
温かく・優しいコメントを梓来さんに送ることによって、梓来さんの心の支えになって、梓来さんのさらなる力を引き出すことができると考えている。（何目線？）
多くの人が梓来有未さんを知ってもらうこと、声援が増えることを願い、この文章を締めたいです。
長文、お気持ち文章、失礼しました。
*2:これだけバズったのに、引用RTやコメントで梓来有未さんへの誹謗中傷が私の見る範囲でなかったのも興味深かった。
*3:動画概要欄にて、『昔の職場の上司の顔を思い浮かべながら全力で叫んだ』とある
*4:太陽は暖かいイメージと裏腹に、科学的に冷たい惑星という説もあり、太陽みたいというと例えてみた。 【衝撃】太陽の温度は26度以下だった!? 氷や植物も存在… 科学者がマジ主張「太陽常温説」は本当か、緊急取材！ (2018年9月25日) - エキサイトニュース
*5:毎月20日配信している梓来有未さんの一人ラジオ配信番組『梓来有未のあずきゅーんミ』
*6:梓来さんのセプテンバーは、原曲よりAimerカバー曲にキーを変えて、歌っている。
