社会とサブカル コラムノート

社会哲学と生命倫理を軸に、社会批評とサブカルチャーコラムをただ思うがままに書きたいです。

変わる貧困のイメージ~貧困な人ほど肥満な人が多いアメリカの事例~

2014年の6月の「たまむすび」内で映画評論家の町山智浩氏がドキュメント映画「Fed Up」を取り上げて、アメリカの食事情と貧困事情を語っている。町山智浩によると、現在3人の1人の子どもが肥満になっていることを指摘している。町山氏によるとアメリカ人の…

貧困問題の報道に関する雑感

NHKニュースで、8月18日に子供の貧困の現状を訴えるイベントが横浜市で開催についての記事化された。 その中に出てくる専門学校への進学をあきらめた女子高生をめぐり炎上している。母子家庭で、彼女自身もアルバイトして生計を立てている一方で2万円の画…

ポケモンGOを利用した観光復興に関する雑感

東日本大震災と熊本地震で被災した岩手県、福島県、宮城県、熊本県が「ポケモンGO]を利用し、観光復興事業を始めると8月10日に発表された。 ポケモンGOで観光復興=地震被災4県とコラボ (時事通信) - Yahoo!ニュース 私は「ポケモンGO」をやっておら…

フジテレビの石田純一特集を見ての雑感~芸能人の政治活動の自由について~

8月10日になんとなく「バイキング」を見ていて、今週の石田純一をやっていた。この特集を水曜日に、3週にわたりやっているそうだ。 正直内容については、流し見をしていて覚えていないが、東尾理子をゲストに呼び、石田純一のブログをひな壇の芸能人たちがあ…

都知事選挙に関する雑感③社会学業界の衰退

今回の都知事選挙で、社会学者とりわけジェンダー論やフェミニズムを専門とする論者の劣化を感じた。 社会学業界の劣化について、学生時代に、宮台門下生の社会学者とよく話し合っていたが、私とその社会学者のジェンダーやフェミニストを専門とする人たちが…

都知事選挙に関する雑感②増田寛也と鳥越俊太郎編

前回、都知事選挙に関する雑感で小池百合子のことを書いたが、選挙が終わって4日経つが、シリーズを書いておきたい。」 増田寛也 岩手県都知事を3年間勤め、「地方消滅」(中央新書)を書いた人である。選挙では、実務家として評価されつつ、知名度がなく、…

都知事選挙に関する雑感①小池百合子編

私は東京都民ではないので、今回の選挙に関する雑感を述べたい。正直に誰がなった微妙な候補者だった。 これからどうなるかを考えると、想像つかないが、少なくても4年間、東京都知事の座を維持してほしい。今回当選した小池百合子は、自民党でのいくつかの…

くまみこ最終回の所感と雑感

くまみこの最終回が炎上しているようだ。最終回をニコニコ配信で、先週見ました。その最終回を見た所感と雑感について書きます。 好意的に解釈すれば、クマ井ナツの雨宿まちと離れたくない思いや都会への恐怖心の思いがまちが仙台でのアイドル活動の失敗、都…

スポーツと賭けごと~勝敗=金銭という動機づけの懐疑~

プロ野球読売巨人軍が自分のチームの公式試合の勝敗を対象に現金の授受を行っていたことが明らかになった。時事通信社によると試合前の円陣で掛け声担当した選手が、その試合に勝った場合は他の選手から5000円ずつを受け取り、負けた場合1000円ずつ…

政治がアニメを利用することについて―作られるイメージと偏見―

昨日、セッション22を聞いていて、荻上チキさんが取材のためピンチヒッターに武田砂鉄さんのオープニングトークで、「日本の美」総合プロジェクト懇談会の話をしていて、そのホームページを見てみた。内容は、日本賛美が並ぶ文章、縄文の文化が現在のアニ…

今考える学校の役割とは~夜間定時制高校を事例に~

2016年2月25日の荻上チキセッション22の特集、東京都が削減を決定した夜間定時制高校。その果たしてきた役割とは?TBSラジオ記者の崎山敏也の取材報告の会で、岸政彦さん(チキさん体調不良でピンチヒッター)の回がおもしろかった。 東京都は、…

自民党に対抗すべき政策の政治哲学

自民党一強を何とかすするために野党結集が求められている。そんな中で、最近、民主党が維新の党が合流の動きや共産党が参議院選挙で一人区の候補者を取り下げなど野党による選挙協力が求められている。 2014年の衆議院選挙で自民党の小選挙区の得票率が…

アップル対FBI 取りえる公共性のふるまいについて

2015年、カルフォルニア州で起きたテロ事件をめぐり、容疑者が使っているiPhoneのロック解除を連邦捜査局(FBI)を求めていたが、アップル社はプライバシー侵害を理由にその要請を拒否している。 FBIは容疑者が使っていたiPhoneを押収…

『図書館戦争』シリーズを読み、表現の自由について考える

私が『図書館戦争』シリーズで一番印象が残ったのは、『図書館戦争』の142ページ、柴崎のセリフより『「結局のところ何かの性にしておちつきたいのよね、こういうのって。犯人はあの本のせいで歪んだ、この映画に影響されて犯行に及んだって。理由付けして原…

私が考えるマタハラ問題(エッセイ風)

小酒部さやか『マタハラ問題』(ちくま新書)を読み、会社や上司や同僚が妊娠した女性に対して無理解かつ配慮のない働かせ方を行っている実態に驚きを隠せない。特に印象に残っていることは、妊娠した女性が無理な長時間労働と人間関係のストレスによって、…

「ガールズ&パンツァー」と大洗町~聖地巡礼とサブカル~

茨城県大洗町があることで有名になっている。2012年秋アニメ「ガールズ&パンツァー」が放映された。あらすじは、戦車を使った武道「戦車道」がある世界。主人公西住みほとその友達、県立大洗女子学園の高校生たちが「戦車道」を行い、全国大会に出て優…

薬物問題と報道

最近、元プロ野球選手が覚せい剤所持で逮捕というニュースをよく見る。 その報道は、元プロ野球選手の人生を振り返るもの、プロ野球選手関係者、こころの闇といった報道が目につく。 その選手は、甲子園を沸かせて、プロに入ってもスター選手であり続けた。 …

保育士の労働への対価の妥当性

年収ラボによると、平成26年度平均月収は22万円、ボーナス57万円、平均年収317万円である。 勤続年数は約7.6年と低く、平均年齢が34.8と働いている人々の年齢は若い。 このことを考えると、大学や短期大学で資格を取っているのにかかわらず…

『ゲーテッド・コミュニティ』への評価―コミュニティの緊密とセキュリティの高まりの関係という視点から―

エドワード・J・ブレークリー、メーリー・ゲイル・スナイダーの『ゲーテッド・コミュニティ―米国の要塞都市』(竹井隆人)の中でゲートをつくる1つの理由として犯罪を抑止するためであった。しかし、『威信型コミュニティの場合は、ゲートは訪問販売員やそ…

出産前診断をめぐる問題

茨城県の県総合教育会議の席上で、橋本昌知事と長谷川美恵子の対話が問題になっている。「妊娠初期にもっと(障害の有無が)わかるようにできないか。(教職員も)すごい人数が従事しており、大変な予算だろうと思う」、「意識改革しないと。技術で(障害の…

セックスにおける自己決定と政治的な役割について

人間にとってのセックスは、生殖を行うことではない。お互いの愛を確かめ合うもの、快楽を求めるもの、金銭と取引を行うためのもの。ロマンティックラブイデオロギーが1950年以降、しばらくして、恋愛を通して関係を深め、結婚して子どもをつくり家族形…

SMAPの謝罪会見の感想

SMAP×SMAPの生放送で印象に残ったこと 2016年1月18日、「SMAP×SMAP」の生放送を見た。 40代の男性の5人の謝罪を見て、とても暗く悲しいと思った。黒のスーツと暗い表示で並ぶ姿。 香取慎吾さんの虚ろで、瞬きの回数、そして詰まる言葉 中居…

不妊治療と多様な家族関係

2016年1月17日の毎日新聞によると、『NPO法人Fineの13年調査では、不妊治療費に100万円以上を支払った人が、回答者の過半数を占めていました。また、回答者の3分の1は200万円以上を支出』している。 不妊治療の成功率は高くない。体外受精(女性の体内から卵…

サブカル人間の独り言② 村川梨衣さん

私が注目している声優の一人が村川梨衣(りえしょん)さんである。 りえしょんの演技は、「えとたま」のにゃ~たんのようなりえしょんの素でも素晴らしい演技を披露し、「のんのんびより」での一条蛍のような大人びた演技、「ビッビドレッド・オペレーション…

財政と宝くじ  サンデルの政治哲学から考える

政府は、宝くじやスポーツ振興くじを使い、公共事業費として利用しようとしている。 たとえば、スポーツ振興時のtotoでは以下のように使われている。 toto(サッカーくじ)は、以下のスポーツ振興に必要な財源確保のため、宝くじのように広く小口の寄付を募…

慰安婦を考える視点①

2015年の年の末に、日本と韓国の間に慰安婦問題に関する合意したという報道が流れた。 日本の報道では、韓国側、特に慰安婦を支援している団体が合意に対して反発し、合意が流れるのではないかという懸念をしている。 この慰安婦問題は、韓国側の問題がある…

サブカル人間の独り言① 2015年度振り返り

2015年最後の投稿で、今年見てきたことについて、メモを残しておきたいと思う。①考えさせられた死生観 2015年間、1つが考えたの死生観である。 「プラスティックメモリーズ」では、アンドロイドの回収を通して、アンドロイドとこれまで過ごしてきた人間、そ…

リベラル派の経済観への疑問

2015年、朝日新聞が2016年度予算に膨張予算「痛み」先送り、遠い改革、将来につけという大きな文字に批判している。 確かに、防衛費の増額や低年金者に対しての3万円の給付などには疑問がつくだろう。 しかし、財政規模を縮小して、人々に「痛み」…

続・夫婦別姓を考える視点

先述、夫婦別姓の記事を書いたが、今回はその続きに当たる。 2015年12月23日荻上チキSession22内の特集で、憲法学者木村草太が興味深いこと言っていた。 それは、夫婦別姓の問題は男女平等の問題ではなく、法律婚と事実婚との格差が問題で…

夫婦別姓を考える視点

2015年の12月16日に最高裁判所が、夫婦別姓を認めない民法は憲法違反ではないと下した。 この夫婦別姓を認めなかった判決に対して、多くの人々に疑問を表明している。 夫婦別姓論者は、自分の性(=名前)は自分のアイデンティティであること、自分…